ランニング再開が続かない|8年走らなかった理由は根性ではなく生活だった

Episode
芝生の上を走る足元

半年に1回しか走らなかった私が、いま月1〜3回

去年までの私は、走る回数が半年に1回くらいでした。思い出したように一度走って、また忘れる。それを何年も繰り返していました。

いまは、多い月で3回、少ない月で1回くらいです。

数字にすると、たいした話ではありません。週何回とも言えない。走っている人から見れば、走っていないのとほぼ同じでしょう。それでも、半年に1回だった人間が月1〜3回になったのは、私にとっては続いている状態です。

そこに至るまでにやったことが、世の中で言われている「続けるコツ」と、だいぶ違いました。むしろ逆のことをしています。

結論だけ先に

  • 8年走らなかった理由は、やる気ではありませんでした。 熱中していた別の趣味と、体の事情。生活のほうが理由でした
  • 一度は目標で戻れました。 友達と応募した東京マラソンに落選し、かわりにエントリーしたいわきサンシャインマラソン。大会までに走ったのは10kmを1回だけで、ほぼ5時間で完走しています(無謀でした。すすめません)
  • でも、いま続いている理由は目標ではありません。 大会のあと、次の目標は立てていない。「せっかく走ったから、なんとなく」で続いています
  • 私がやったのは、ハードルを下げることだけです。 目標をやめ、記録は無料アプリ1つだけ残した。基準は「週一でできたらいい方」
  • 走らなかった日の理由が、気持ちではなく道具だったことが実際にありました。 これは後半に書きます
  • この記事にアフィリエイトリンクはありません。リンク先の擦れ・洗剤の2記事には、アフィリエイトリンクと執筆時点の価格情報を含みます

この記事に書かないこと

  • 練習メニューと、走る量の戻し方 — 書きません。私自身、まともな練習をしていないので書ける材料がない
  • ペースを上げる方法 — 少なくともいまは書きません。私自身、技術やペースを追求していないからです。走る頻度や距離が増えていけば、自分なりの意見を少しずつ書くかもしれません
  • 習慣化のメソッド — 何日で習慣になるとか、こう決めておけば動けるとか、そういう話は出てきません。効かないと言いたいのではなく、私が使っていないだけです

これは、うまくいった方法の紹介ではありません。8年止まって、一度戻って、いま月1〜3回でうろうろしている人間の記録です。

ランニング再開が8年遅れた理由は、根性ではなく生活だった

学生のときは駅伝をやっていました(運営者について)。引退してから、8年以上まともに走っていません。

止まった理由を、長いあいだ自分でも「気が緩んだから」だと思っていました。実際に並べてみると、そうでもありませんでした。

まず、新卒で働き始めてからサーフィンに熱中しました。数年、そればかりやっていた時期があります。休日は海に行っている。走る時間がなかったというより、休日の使い道がもう埋まっていた、という感覚が近い。運動そのものをやめたわけではなくて、種目が入れ替わっただけでした。

そのあと、コロナの時期に腰を痛めました。立っているのも座っているのもつらくなって、病院で正式に診断を受け、内視鏡の手術を。しばらく安静にしていました。走れる状態ではなかったので、走っていません。それだけの話です。腰や膝に痛みや不安がある場合は、走る前に医療機関で相談してください。

この2つを並べて気づいたことがあります。どちらも、やる気とは関係がない。

「走らなくなった自分」を意志の弱さだと思っていたときは、再開するために必要なのは気合いだと考えていました。だから何度も、気合いで走って、1回で終わっていた。半年に1回というのは、そういう1回の集まりです。

理由が生活の側にあるなら、自分を責めても何も動きません。私の場合はそうでした。責めるのをやめたところで急に走り出したわけではないのですが、少なくとも、走っていない期間を思い出すのが嫌ではなくなりました。

フルマラソンに申し込んだら、一度は戻れた

きっかけは東京マラソンでした。人生で一度は走ってみたいという漠然とした思いが前からあって、友達と一緒に東京マラソン2026に応募したんです。結果は落選。ただ、せっかくその気になっていたので、二人の予定が空いていた、いわきサンシャインマラソン(福島県いわき市)にエントリーし直しました。体重は駅伝の頃から15kg増えていて、大会までに走ったのは10kmを1回だけ。それで当日を迎えました。

当日は、30kmまでは無理のないペースで走れました。急な上り坂は歩く、給水や休憩でも歩く、少しキツくなったら休む。エントリー前も半年に1回くらいは走っていたのが、効いていたのかもしれません。30kmから先は両足が攣って、ほぼ歩き。それでも、ほぼ5時間ぴったりで完走しました(このときの道具の話は別の記事にまとめています)。

無謀でした。同じことをすすめる気はまったくありません(ブランクがあって体調に不安がある人は、長い距離の前に医師に相談してください)。ただ、ここではっきり書いておきたいことがあります。目標には力がありました。

8年動かなかった人間が、申し込みボタン1つで、とりあえず走る側に戻った。これは目標の効果だと思っています。「目標を立てよう」と書いている記事は、ここについては正しい。私にも効きました。

問題は、そのあとです。

目標をやめたら、走らなかった日が「失敗」でなくなった

大会が終わったあと、私は次の目標を立てていません。

秋の大会を申し込んだわけでもないし、月間何kmと決めたわけでもない。サブ4を狙うといった話は、いまの私からはいちばん遠いところにあります。

それなのに、走っています。

理由を正直に書くと、「せっかく走ったから、なんとなく」 です。

42km走った直後の体は、8年間なにもしていなかった体とは違っていました。それをまた完全にゼロに戻すのが、なんとなくもったいなかった。もったいないから、たまに走る。それだけです。決意ではありません。

私が想像していた続き方とは、まるで違いました。大会が目標を与えてくれたから続いたのではなく、大会が終わって目標がなくなってから続いている。

ここまで読んで、「フルを完走した人の話か」と思った人がいると思います。半分は、そのとおりです。ただ、私に効いたのは42kmという距離そのものというより、「体が変わったのが自分で分かる」という状態だったと思っています。それがどの距離で来るのかは、人によるはずです。フルは、私の場合のきっかけでしかありません。

これは、目標を立てるやり方を否定する話ではありません。目標で走り続けている人はたくさんいるし、私自身、目標がなければ最初の一歩を踏み出せませんでした。

ただ、私の場合、走ることを続ける段階では、目標が重りになりました。目標があると、達成できない日が「失敗した日」になります。半年に1回だった頃の私は、その失敗の記録をずっと積み上げていた気がします。

目標がないと、走らなかった日はただの走らなかった日です。何も減らない。減るものがないので、また走れる。

ランニングが続いたのは、ジムより楽だったから

もう1つ、続いている理由に心当たりがあります。

私はジムにも通っています。重いものを持ち上げるほうです。ジムはジムで続いているのですが、行くまでが重い。 着替えて、荷物を持って、移動して。始めるまでの工程が多い。

走るほうは、玄関を出れば始まります。近所の道路を5〜10km。それだけです。

そして、走ったあとのほうが、私の場合は気分がすっきりします。無酸素運動より有酸素運動のほうが、私にとってはストレス発散になっている、という実感です。これは私の感じ方の話で、人によって逆でしょうし、たぶん日によっても違います。

言いたいのは、「体にいいから走る」ではなく「そのほうが楽だから走る」に理由が入れ替わったとき、続くようになったということです。

義務でやっていたことを、ストレス解消の手段として使い始めた。順番としてはそういう変化でした。

ランニングが続かないのは、気持ちの問題だけではなかった

走らなかった日の理由が、やる気ではなく道具だったことがあります。

1つは擦れです。前に走ったときに擦れたところ——いまの私の場合、いちばん強く出るのは脇です——がまだ痛くて、今日はやめておこう、となった日がありました。痛いから走らない。それで1週間空くと、そのまま元に戻りやすい。

もう1つは洗濯です。走ったあとすぐ洗う日と、しばらく放置してしまう日が、私には両方あります。ウェアが乾いていない日、あるいは洗ったのに臭いが残っている日。着るものがないので今日はいい、で終わった日があります。

どちらも、外から見れば「やる気がなかった日」です。自分でも、後から振り返るとそう記憶している。でも、そのときに実際に頭の中にあったのは、痛みと、乾いていない洗濯物でした。

気持ちの問題として処理してしまうと、対処のしようがありません。道具の問題として見ると、潰せるものがある。 私はそこから手を付けました。なお、擦れの痛みが強い場合や治らない場合は、市販品で様子を見ずに医療機関へ。

擦れについては、いま何を使っていて、それで何が解決して何が残っているかを別記事に書きました。ちなみに、42km走ったときは擦れなくて、近所の5〜10kmで脇が痛む日があります。理由は私にも分かりません。

ランニングの擦れ対策|乳首・脇・股ずれにワセリン1つで足りるか

臭いのほうは、洗剤を買い足す前に見た条件が3つありました。同じ洗剤でも、私の場合はそこで結果が変わっています。

ランニングウェアの臭いが取れないなら、洗剤より先に見る3つの条件

道具でどうにかなるのは、走らない理由のごく一部です。それでも、走らない理由が1つ減ると、私の場合はその分だけ回数が増えました。

ランニングを続けるためにやめた2つと、残した1つ

ハードルの下げ方について、具体的に書いておきます。私はこうした、というだけの話です。

やめたこと1:目標を決めるのをやめました。

月に何回、月間何km、次の大会。全部やめています。決めていないので、達成も未達成もない。走った日は走った日、走らなかった日は走らなかった日として、それ以上の意味をつけないようにしました。

やめたこと2:細かい記録の管理をやめました。

ペースの推移も、心拍も、見ていません。GPSウォッチは持っていません。買おうと思ったこともありますが、いまの走り方だと使い道がなかった。

残したこと:Nike Run Clubだけ残しました。

無料のアプリです(2026年8月時点)。走るときにスタートを押して、終わったら止める。それだけ使っています。

距離が記録されるので、たまに見返して「先月2回か」と分かる。管理ではなく、記憶の置き場として使っています。

記録を全部やめなかったのは、走った事実がどこにも残らないと、なんとなく走ったこと自体を忘れるからです。忘れると、次に走るときのハードルが少し上がる気がします。

基準は「週一でできたらいい方」にしました。

これがいちばん効きました。週1回が目標ではありません。週1回できたら上出来、という見積もりです。実際には多くて月3回、少ない月は1回なので、この基準に届いていない月のほうが多い。

それでもいい、という設計にしておくと、2週間走らなかった後でも普通に走れます。中断したという感覚がないからです。連続記録が途切れる、みたいな概念を持たないようにしました。

言い方を変えると、自分に期待しない設計です。かっこよくはありません。ただ、半年に1回だった頃より、いまのほうが走っています。

半年に1回だった頃の自分に「週一でできたらいい方」と言っても、たぶん遠かったと思います。あのときの自分に言うとしたら——次の休日に1回走って、それを「1回」と数える。それで終わりです。2回目の予定は立てない。私が実際にやったのは、結局それだけでした。

まとめ

8年走らなかった理由は、やる気ではなく生活の側にありました。サーフィンに熱中していた数年と、腰を痛めて安静にしていた時期です。

一度戻れたきっかけは目標(フルマラソン)でしたが、いま続いている理由は目標ではなく「せっかく走ったから、なんとなく」でした。目標をやめて、基準を「週一でできたらいい方」まで下げてから、月1〜3回になっています。

走らなかった日の理由が、擦れや洗濯だったこともあります。気持ちの問題にする前に、道具で潰せるものは潰しました。


道具のことも気になってきたら、こちらに全部書きました。再開のために買ったのは2つだけで、あとから効いた2つは、走るために買ったものではありませんでした。

ランニング再開の道具は4つで足りた|ブランク8年で本当に必要だったもの


この記事について運営者について

  • 体験の範囲:ブランク期間、フルマラソン(いわきサンシャインマラソン)完走(約5時間)、現在の頻度(月1〜3回・休日の日中・近所の道路5〜10km)、使用しているアプリ(Nike Run Club・無料)は、いずれも私自身の実際の経過です。GPSウォッチは所有していません
  • 医療に関する記述について:腰を痛めて手術と安静を経たという記述は、私個人の経過を事実として書いたものです。症状・治療法・回復の目安についての説明や助言ではありません。腰や膝に痛みや不安がある場合は、走る前に医療機関で相談してください
  • ストレス発散という表現について:有酸素運動のほうが気分がすっきりする、というのは私個人の実感です。運動の効果や効能を示すものではありません
  • 他のやり方について:目標を立てて続けている人を否定する意図はありません。私の場合は目標を手放したほうが続いた、という一例です
  • 個人差について:頻度・距離・体の状態はすべて私個人のものです。同じやり方が合うとは限りません
  • アフィリエイトについて:この記事にアフィリエイトリンクは含めていません。ただしリンク先の擦れ・洗剤の2記事には、アフィリエイトリンクと執筆時点の価格情報を含みます

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